戦没者追悼と平和の会
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「戦没者に不戦を誓う旅」

厚生労働省との交渉を行いました

2013年12月9日(月)13時30分〜15時
厚生労働省1階会議室
出席者 厚生労働省社会援護局 援護企画課外事室 室長補佐 橋本弘文
               業務課調査資料室 調査班長 池田真之
               他2名
 塩川正隆(NPO法人「戦没者追悼と平和の会」理事長、
古川雅基(在韓軍人軍属裁判の要求実現を支援する会)

議題と回答(要約)
1 朝鮮人軍夫の行方不明者の調査について
(塩川)私の父との違いが歴然。日本人として許せない。
(池田)日本人の死亡についてはS34年の「未帰還者に関する特別措置法」に基づいて死亡認定を行なっているが、朝鮮半島出身の方については国家が違うことからできない。
(塩川)権水清さんの場合、この数ヶ月でここまでのことがわかった。この人を連れて行った国の責任として、ちゃんと調査すべき。
(池田)資料が陸軍の場合、都道府県にあることから、調査してわかる場合とわからない場合とがある。
(塩川)名簿が分散していることが問題であり、データ化すべきという意見書を以前提出している。データベース化をお願いしますよ。
(古川)こういう記録については本来、日韓会談の中で扱うべきものだが文書が公開されていないのでわからない。大切なことは人道上の観点から、精一杯調査して回答するということ。陣中日誌は内閣府のサイトから誰でも見れる。
(池田)この方に何ができるか、上司と相談してお答えしたい。

2 日弁連意見書について(火葬は続けるか?DNA鑑定は?)
(橋本)113万名の遺骨が未帰還であり、引き続き行ないたい。
(塩川)一体ごとに検体を持ち帰るということは?
(橋本)平成15年からDNA鑑定を実施している。ロシア政府から受けた資料に基づい   
    て遺族が絞られる場合、遺族の同意を得た上で行なっている。南方においても、遺留品等で身元確認できれば遺族の同意を得て行なっている。
(塩川)身元特定できるものなどほんとんどありえない。
(橋本)DNAの場合、技術だけに頼るのではなく、バックデータも必要。確率だけでは限界ある。平成15年から「DNA検討会」というのができ、そこからの意見をいただいて行なっている。
(塩川)どのような人物で構成しているのか?
(橋本)HPで公表しているが、代表は東京歯科大の水口(みなぐち)先生。
(塩川)DNAが全てではないと言っているのはこの先生か?私も東京歯科大に知り合いがいるので確かめる。
(橋本)@DNA採取できる遺骨 A身元を特定する物の存在 B遺族の同意 という三つの条件が必要。
(塩川)Aの条件はほとんどありえない。
(橋本)私たちには遺骨を返還するときの説明責任がある。間違った遺骨を渡してはとんでもないことになる。シベリアと南方についても違う。寒い地域ではDNA採取できるが高温多湿の場所ではDNAが破壊されている。深い場所に埋まっている場合はDNAが破壊されにくいが。
(塩川)そのようなことは私のほうが詳しい。東日本の遺体との照合はどうしているのか?
(橋本)管轄が警察だと思う。
(塩川)東日本はDNAで返しているはず。
(橋本)誤って返すわけにはいかない。
(古川)科学技術は日進月歩。科学技術は3年たつと陳腐化すると言われいるこの時代に10年前の方針を続けていること自体が驚きだ。東北の遺体は津波の水にもまれて身に着けている物がすべてなくなっている遺体が多いと聞く。
(塩川)東日本の遺体との照合をどうしているのかを調べてほしい。
    焼骨の件はどうか?
(橋本)今でも個体性のあるものは検体を持ち帰っている。
(塩川)岩淵さんの映像を見たが、火葬してしまっている。将来のDNA鑑定のために検体だけでも取っておいてほしい。頭蓋骨だけでもよい。そのための予算は十分あるはず。
    あと、避けて通れないのが国立墓地の問題。
(橋本)千鳥が淵と沖縄に国立墓苑がある。
(塩川)千鳥が淵は墓地埋葬法で言う墓地には当たらない。仮安置でしょう。
(橋本)仮安置は厚労省にある遺骨のこと。

3 来年度遺体収容予算の概要について
(  )硫黄島の予算は23年度から25年度まで、収容が26年度に延長される。
    フィリピンはまだ覚書が締結されていない。
(塩川)沖縄は今は情報センターができて実施に向けた体制が整っている。来年の1月に入るので厚労省も来てほしい。予算の回答は来年1月のこの場でもよい。
(橋本)担当に伝えておく。
(塩川)次は来年1月末に行ないたい。DNAデータ化をこちらでも行なう。東北の意見も聞きながら行ないたい。
(橋本)今の話は、将来発見される遺骨に備えてのデータ化だと思うが、遺族に対して期待を持たせてしまうので、施策としていかがなものか。DNAは高度な個人情報だし、倫理的な問題もある。
(塩川)東北の場合、遺族がデータ化しているはず。今度の会議は映像を撮らせていただきたい。もし駄目と言うのであれば議員会館に来てもらうしかない。
(橋本)お手柔らかにお願いしますよ。
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